【飽和潜水士】100メートル潜水!「極狭タンク生活」の禁止行為とは?

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雑記ブログ

最近よくニュースで見かける「飽和潜水」という言葉。
飽和潜水士の潜水準備において、してはいけない禁止行為があるって
知っていましたか?
いったいどんな事が禁止されているのでしょうか。

【飽和潜水士】 飽和潜水とは

まず飽和潜水とは、人が深海に潜るための技術のひとつです。
通常のダイビングでは、水深数メートルのところまでで精一杯ですが、
飽和潜水の技術を使えば最大で400m以上の潜水が可能になります。

潜水した人が急速に大気圧の場所に出たときに起こる潜函病(減圧症)を防ぐため、あらかじめ体内にヘリウムなどの不活性ガスを飽和状態になるまで吸収させることで、水深100メートル以深でも安全に潜水できるようにする手法です。

【飽和潜水士】 タンク生活での潜水準備

地上では人体におおよそ1気圧の圧力がかかっていますが、加圧室(タンク)ではまず2気圧をかけてダイバーの様子を見るのです。
飽和潜水は安全のため必ず複数人で行います。
2気圧をかけて問題がないようでしたら、加圧室の中にヘリウムと酸素を混ぜた混合ガスを流し、呼吸ガスを切り替えて体内を飽和状態にしていくのです。
それと同時に十数時間かけて圧力をあげて、潜水する深水付近の圧力と同じくらいに加圧します。
100m以上潜水する場合は加圧に数日かかることもあるため、飽和潜水士は加圧室(タンク)で生活しながら潜水に備えるのです。

【飽和潜水士】 タンク生活の禁止行為 

耳かき・ひげそり

耳かきや髭剃りは日常では行って当たり前の行為ですが、体に傷を付けない様にする為に禁止行為となっています。
仮に体に傷が付いてしまうとこの状態で何が起こるのか。
タンクの中はヘリウムで加圧されており、潜水士が複数人で生活をしています。
その中を人間が生活しやすいように気温28度、湿度50%に保っています。
逆に細菌も繁殖しやすい温度湿度になっていると言えます。
ついた傷が化膿すると更にひどくなる場合がある為、耳かき・髭剃りは禁止されているのです。

あめを舐める

あめを舐める行為も禁止です。
あめの中にある気泡が圧力のかかったところで割れると、
気泡が13気圧と1気圧の圧力差で真空状態となり、舌に張り付くのです。
それを無理やり取ろうとすると怪我や傷の原因となる為、同じく禁止されています。

【飽和潜水士】 過酷を極める「タンク」生活

このように日常当たり前の行為が禁止去れている上、狭い空間内で複数人で生活する事も
負担が大きいところとなっています。
また、元の生活に戻るのにも時間がかかります。
おおむね1メートル1時間、120メートルであれば減圧に5日間かかります。
すべてのプロセスにそれだけ時間がかかり、いかに過酷かということが分かったと思います。

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